教職員メンタルヘルス外来設立のお知らせ

教職員の皆様へ

教職員メンタルヘルス外来設立のお知らせ

当院は教職員の皆様を対象に、
メンタルヘルス外来を開始することになりました。どうぞお気軽にご連絡ください。

十川先生

1)教職員メンタルヘルス外来責任者:十川 博(そがわ ひろし)


2)自己紹介:
私は公立学校共済組合九州中央病院に在籍していた約20年間、学校の先生方を中心に診療
させていただいておりました。新採用の先生方からベテランの先生方まで幅広く診て
おりました。また病気休暇、病気休職などが必要な方の診断および治療を数多く経験
しております。さらに日本各地で教職員を対象に数多くの講演活動を行って参りました。
この度、私は令和5年4月から福岡県古賀市にある福岡聖恵病院に勤務することになりまし
たので、微力ではありますが引き続き学校の先生方にメンタル面での診療をさせてい
ただきたいと思っております。どうぞお気軽にお声を掛けてください。

3)経歴:千葉大学医学部卒、医学博士、産業医
平成12年(2000年):九州大学医学部付属病院心療内科講師
平成16年(2004年):公立学校共済組合 九州中央病院心療内科・アレルギー科部長
平成21年(2009年):同病院メンタルヘルスセンター長
令和2年(2020年):同病院メンタルヘルスセンター特別顧問
令和5年(2023年):医療法人 聖恵会 福岡聖恵病院 副院長・心療内科部長


4)教職員を取り巻く環境について
教職員は現在問題となっている長時間労働をはじめとして、部活の問題、校務分掌、学習
指導要領の変更、児童・生徒への対応、保護者への対応、職場の人間関係など日々ス
トレスに直面していることと存じます。このように学校を取り巻く様々なストレス要
因があり、メンタルが原因で休職せざるを得ない教員が増え続けています(図1)。
メンタルで休職する教員は平成5年度では1113人でしたが、平成25年度では5078人と20
年間で4.6倍に急増し、令和3年度ではこれまで最多の5897人が休職を余儀なくされて
います(文科省公立学校教職員人事行政調査より)。

資料
このような状況下においては、メンタルに不調が感じられた教職員が安心してかつ迅速
に受診できる医療機関が必要と考えます。この度、当院では教職員のメンタルヘルスに対
応した外来を設置することにしました。外来受診を希望する教職員の方はぜひお気軽にご
連絡ください。

5)対象者は?
職場内でのストレスやプライベートでの悩みなどで、メンタル不調(不眠、落ち込み、不
安など)になっている教職員の方が対象です。悩んでいることを率直にお教えくださ
い。個人情報は厳密に守られます。

6)どんな治療?
まず、詳しく症状、経過などを丁寧にお聞きします。その上で、必要に応じて薬を処方し
たり、自宅療養の診断書を書いたり、臨床心理士にカウンセリング治療をお願いする
こともあります。治療の中で私自身が重きを置いているのが傾聴です。時間の許す限
り、ゆっくりとお話を聴かせていただきたいと思っております。

7)連絡先:092-942-6181(病院代表)、受付の方に「教職員メンタルヘルス外来」とお
伝えください。外来受診日等を調整させていただきます。